存在もいつかは溶けてく

独断的気ままに綴る、あらしさんの話

ARASHI LIVE TOUR 2017-2018 「untitled」 鑑賞

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あぁもう…どこから何から書けばいいんだろう。

untitledコン、最高だった。こんなに最高だと思ってなかった。もはや嵐全肯定の域だから、大切に作られたものだってわかってるから、何が来たってガッカリなんかしないけど、それにしたって最高だった。「なんて人達なの」ってことが頭をぐるぐるしてて、まだちょっとまとまらないけど、とにかく書きなぐってみようと思う。ちなみに今回も最高に加えカッコいい乱用のアタマの悪い文章につき、ホントごめんなさい。

 

もう何ってオープニング。暗闇に〝浮いている〟ように見える額装された大小様々の絵(写真)。ドームでスタンドから見た時もいいなと思ったけど、この背景アリーナ正面からの見え方が素晴らしく、いきなり惹き込まれる(早っ笑) 序曲とともに額が動き出し高速化、メンバーの顔パーツが差し込まれドーン!無題という名のタイトルバック!

 

かっ…かっこいいぃ…( ;∀;)

(あまりのカッコよさにサムネイルにしてしまったじゃないか。)

 

オープニングの尺、いつものコンサートに比べても少し短いかもしれない、そんなコンパクトに畳み掛けてるところもカッコよくて。待ちきれない気持ちが溢れ出す。

 

あっ、くそっ…オープニングのことだけで500字も使ってしまった…先は長い。大好きで大好きな「Green Light」が流れてくる。極上のEDM、初見時は自分も踊ってしまった、なにこの汗だく恥ずかしい。そして「I'll be there 」からのスクリーンご開帳。パアーッと視界が開けたような感覚。去年12月に味わった「うわぁああああ!!」て感動が蘇ってくる。改めて思うけど「I'll be there」ってめちゃめちゃカッコいい曲ですね。

 

そして序盤特に思ったのは、「黒」の鮮やかさ。DVDまだ開けてないけどBlu-rayだからなのか、照明の当たっていない黒の部分、そして衣装の黒までもすごく綺麗、漆黒…っていうのかな。明るいところとド暗転のコントラスト。いきなり展開される「大人の世界」に酔う。

 

続くユニットパート。グループを〝 割る 〟ことによって得られる楽しさ、そしてメンバーが個として積み上げてきた魅力を〝増幅 〟させられる場所。映像観て改めて思った。誰がなんと言おうと今回のユニットは大成功だしひたすら好き。UBはコンサートで観た時よりも〝 面白かった〟し (やっぱりコンテンポラリーは一瞬吹きそうになるw)でも根底には二人の絆が見て取れるから可笑しいんだかジーンときてんだか感情が迷子(笑)

 

翔潤Come Back はこの方向以外無いでしょというドンピシャの演出と振付。圧倒的なキング感のジュンマツモトと、もはや覇王とも呼ぶべき余裕のかまし方がカッコよすぎるショウサクライなのだ。本当にいいものを見た、としか言えない。有難いしかない。

 

そして「夜の影」は現場でいちばん心に残った楽曲で円盤で観るのを何より楽しみにしていたが、やはり最高だった。もういっかい言っていい?w最高に最高だった。てか以前このブログの中で触れた「ジュニアくん達がスマホで撮影したと思われる背後からの映像」が、しっかりマルチアングル2として収録されていた!嬉しい!

 

かっ…かっこいいぃ…本当に…かっこいいぃ( ;∀;)

 

そして、このただただエロい男女の絡みの話に「ストリートギャング(にしては品のいいコ達だけどw)がダンスで盛り上がってる」という、まったく別のアプローチで演出してくる二宮くん、あなたは天才ですか。。。割とノリノリで遊んじゃってるニノに対し、公開振り入れというお芝居っぽいテイストに本当〜にわずかな「照れ」を生じさせてるおおのさん爆裂可愛いでも振り入れそのものはカッコいいし、なにより振りを考えてるのこの人だから!っていう…基本ギャップが無理。

 

そして。「つなぐ」前から始まる大野さんのソロダンス。水を打ったように静まり返ったあの日のドーム、まだ忘れてない。パペット(あやつり人形)という設定から生まれるアシンメトリーな動き、でもその中にもきちんと均衡は存在してて。あの人なんであんなふうに跳べるんだろう。「いっせーのーせっ!」の「のー」に当たる部分が無いんだ。本当にいきなり引っぱられてるように見えるんだから凄い。尺は長くないけどやっぱり私にはそこは関係ない。「さとしはカラダを使ってこんなことが出来る」を、今回も存分に楽しませてもらった。

 

そうだつなぐと言えば。お衣装が素晴らしかったですね。大野さんがダンスでゆっくりターンした時も、5人で間奏輪になって踊ったときも、回転スピードに関わらずドレープのはためきが本当に綺麗だった。しかもこの衣装つなぐ終ったら脱いじゃって…なんという贅沢。今回ソロが無いゆえの時間的な制約も多分にあって、ここからシャツイチ→ジャケットを着て、という工夫もあったんだろうけど、でもそれが全然苦肉の策じゃなくて、どのパターンも最高だった。気のせいかジュニアくん達が纏っていたものも、全体的にどこかきちんと感というか、大人を意識したものが多かったと思う。それがステージのグレードを押し上げていたようにも思います。

 

抱擁 抱擁 抱擁 

ダメだ、これについては言いたいことがありすぎるので、後日別記事(笑)

 

ソロが無いことについてもう少し触れるけど、挟まれる映像のジャンクションがあるとはいえ、untitledツアー、構成としては明らかに大変だったと思う。ツアー前VS嵐で大野さんが「お前マジちゃんとやんねぇとマズイぞ」って言ってたけど(笑)覚えることもかなり膨大だったんじゃないかな、Sugarやなうねばを観ながら思った。多くの人が指摘するように今回のディスク、生音採用率がおそらくは過去最高で本当〜にビックリするほどライブの音源そのままに収録されているんだけど、ダンスとどうやって同時成立させるか、思案のしどころだったと思う。「歌もきちんと歌った上で魅せる」という課題。フォーメーションの豊かさがそこをカバーしてるふうにも見てとれた。 ちゃんと検証したわけじゃないけど、トロッコやリフター使用も最小限だった気がする。ノリ任せにしない、かっちり「決めて」作り上げてきた楽曲の多さ。事前準備の緻密さに頭が下がる。

 

アルバムでそこまで…じゃなくても、ライブをきっかけに急にスイッチが入る。これは嵐あるあるなんだけど『Pray』と『光』の2曲は私にとってのまさにそれ。前回Miles Away で思った「直立不動で歌わせたら本当にどのグループも右へ出られない」(当社比)は、今ツアーも健在だった。出番の都合だと思うが松本さんのパートをおおのさんが歌うという嬉しいギフト付き。潤くんありがとう。

 

そして、この歌声の確かさに巨大スクリーンの威力が加わったら無敵。セント・ポール大聖堂(英)で生中継してるのかと見間違ったw ステンドグラスをバックにゴスペルを歌う嵐に、多幸感しかない。泣きそう…。

 

前述した「セットや仕掛けに頼らないご本人達によるパフォーマンス」自体の質の高さ。言うまでもないが『Song for you』やはり圧巻だった。その…オトナのあらしさんの一端をここでも見せてくれたというか、それはさながらブロードウェーミュージカルのようで。うっとりすると同時に、二手に分かれてジュニアと舞う姿には、練習量の多さが窺えて熱量感じ入ったし、終盤嵐が歩んできた軌跡からのいま歌い上げる5人の姿にもうこみ上げるしかなかった。

 

最初から最後まで、メンバー誰ひとりとして衰えなかった嵐の「歌の力」。それはこれまでのコンサートと現場レベルでは変わらないのだろうが、今回〝 映像 〟という形で極めてありのままに収められている。相変わらずご本人達は多くを語らないから、狙いがあってやっていることなのか、技術の進歩などの理由で採用されたものなのか推測すら無理だけど、派手な仕掛けやコンセプトを排し、生身のカッコ良さを前面に打ち出してきたこのコンサート映像から、アルバム『「untitled」』が自分を撃ち抜いてきたのとまったく変わらない衝撃を受けた。

 

京セラドームのダブルアンコールで松本くんは「untitledの中身は皆さんが決めてください」と言った。皆さんはどう思っただろう。私もアルバムが出た時から割と考えてて、でも何しろ「無題」だから答えは無くて(笑) でもこのディスクで、特に歌に関してこれだけ歌い倒してる彼らを観てちょっとハッキリしたというか。敢えて言葉にするなら「決意」とか「挑戦」とか…そういうニュアンスで捉えられるようになった。

 

未完のDVDで翔くんや潤くんが語っていたことが去来する。これは「この先も進んでいく」ための確認であり検証であり、そして準備にも思えるのだ。なんだよ、すごいなおい。ちゃんとその通りのフィーリングが映像からも伝わってくるじゃんほんとすごい。

 

嵐は備えてる。見せてくれようとしてるんだと思う〝その先〟を。映像エンタメってだけでも素晴らしいこれほどの高みを「過程」と言い切るカッコよさ。それが untitled なんだと思う。言葉にせずとも伝わってくる硬質なメッセージに、いまだシビレまくっていてとにかくカッコいいしか出てこないやお手上げ。

 

困った。こんなとこまで求めてなかった。歌が素敵でもちろん見た目がカッコよくて、全力で可愛くてとびっきりの癒しをくれる。それだって有り余るくらい幸せで満足なんだ。この上「概念ごとカッコいい」って何?もうよくわかんなくなってきたよ(笑)

 

立ち止まって「点検」する。いかにも嵐らしい。この先またコンセプトありきになったり、最先端を駆使したステージセットを目の当たりにすることもあると思う。そう、新しいノベルに書き込まれるものは〝自由〟だから。このしなやかさが、たまらなくクールだ。好き、とめどなく好き。

 

さて、落ち着いた。嵐会、観よう(笑)