存在もいつかは溶けてく

独断的気ままに綴る、あらしさんの話

一年をかけて取り込まれた結果どうなったのか

「嵐の音楽を聴く時間帯が、日に一回以上ある」という状態が毎日続くようになって、そろそろ一年になる。現状をお伝えすると、通勤の行き帰りと、あと家事をしているほぼ全ての時間で聴いているので、最低でも1日2~3時間ということになる。これまでは朝の時間帯はラジオでニュースをチェックするのが常だったが、その習慣は完全に消失した。もはや世の中で起きていることはなにもわからなくなったダメ人間である。我ながら呆れる、ひどい。いい歳の大人として終わっている。だけどこれ、無理してやってんじゃなくて、身体が自然に欲するんだから不思議である。初めての嵐コンが終われば少し離れられるかな、とか思ってたけど全然だめ。なにも変わらない(苦笑) もうどうしようもないので、今は気が済むまでやってやろうかと半ばヤケクソなんだが...大丈夫かなアタシw

 

気づけば一年の間に200曲以上を集めてしまっていた。なにやってんの自分。聴き方もおかしい。お気に入りをエンドレスで1日リピートしたり、「今んとこのタメが...」とか「声がちょっと裏返る感じが好き」とかいちいち考えながら聴いてたり。完全に中学生の音楽の聴き方だ。なんとなく流してたりってのが無理なのだ。

 

どうしてこんなに掴まれるのか。理由が分からないまま、最近他所で読んだブログに、こういう主旨の記述を見つけた。

 

「嵐の音楽はオタク向き」

 

たまたまSMAPとの比較で書かれていたが、SMAPの曲にはいわゆる「世界に一つだけの花」「夜空ノムコウ」のような〝 国民的レベルのヒット曲〟があるのに嵐にはそれが無いと。(一応言っておくと、いわゆるdisり記事ではなく普通に愛のある文章でしたのでご安心を)

 

目からウロコだったが、実をいうと近いことを私も思っていた。嵐の楽曲でいちばん有名、誰もが口ずさめる程に浸透してる曲は何だろうと考えた時、パッと出てくるものが無い。確かにそう。ファンになる前の私もそうだった。「Believe」も「happiness」も、サビはなんとなく知ってるけどタイトルは分からない...ほぼそんな感じだったと思う。世の中的にいちばん知られてるのって...「One Love」か「Monster」辺りなのかな。ひょっとしたら「A・RA・SHI」かもしれない。けどいちばん売れたのはそれじゃない、という不思議。

 

だがその一方で「オリコン  アーティスト別トータルセールス」年間王座を通算最多で獲得している男達なのである。これはいったいどういうことか。ひょっとして「なんとなく好き」でシングルを手にする人よりも、いわゆるガチで彼らの音楽に惚れ込んで「ええ勿論アルバムだって買いますわよ」というコアな人が、私の想像よりはるかに多いんじゃないかと。つまり!やっぱり突っ込んで聴きたい人向け...オタク向きなのか~(*゚∀゚)汗汗汗笑

 

いくら大野さんの歌堕ちだからって、アイドルの楽曲にここまでハマるのが正直不思議だった。「アイドルに...なぜアイドルに...」という思考からなかなか抜けられなかったが、そうじゃない。これは必然?昔から「見てるとこが細かい」って言われたり、分析して語るのが好きだったりで、いつしかヲタクを自認していった。そんな自分がハマるのに最適だった、そういうことなのかもしれない。

 

実際蓋を開けてみると、ま、これは好みの問題なんでアレだけどシングルは本当に「入口」みたいなもので、カップリングやアルバムのほうに名曲がわんさかある。ホント、あまりの「わんさか」ぶりにビックリしたのは事実。いまさら飛び込んで来て傍若無人にこんなこと言って申し訳ないけど、本当に舐めてたのよ私。ジャニーズさん、お芝居やバラエティ等の番組作りは凄いプロフェッショナルを感じてたけど、歌はステージで披露するための単なるアイテムで、プロが作ったものを程よくレコーディングしてカタチだけリリースする。そういうものだと思ってたし、そこあんまり求めてもしょうがないとさえ思ってた。

 

けど違う。この人達、私が思っていた以上に音楽への取り組み方がすごい。ちゃんと「歌で表現したい」欲があり「自分たちの本業は歌って踊ること」と言いきる。多忙な中で楽曲制作の延長線上に必ずライブを持ってきて、なんならその年やった個人仕事も投影させつつの演出で展開してくれる。ホントこれ、ファンのほうもアルバム買ってツアーに参加しないとその年終われないような〝作り〟になってるの完全。わかる。これはコンサートに是が非でもってなる。ワク学には行けなくてもコンサートには...ってなる。私がここまで楽曲推しになってしまうのも、彼らの熱量がそうさせているのかもしれない。

 

私はいよいよ熱くなってきたのがたまたま去年の年初だったので、よりこの〝暦感〟に強く取り込まれてしまった感がある。この歳にしてファンクラブにも入ってしまったが、容赦なく自社の商品をガンガン売ってくる事務所の巧みな戦略にも舌を巻いている。ここはいい歳のオトナ目線を自負するが、ビジネスモデルとしてホント凄いよこのサービス。憎らしいわ!(笑)自分の娘には勧めない、一家に2人ジャニオタは無理!いろいろ無理ーーー(笑)

 

そんなわけで今日も朝から聴いている。そして今日もまた〝「愛を叫べ」のカップリングはすべて神!〟とか思いながら暮れていくのだろう。ああ楽しい。オタク万歳!(笑)