存在もいつかは溶けてく

独断的気ままに綴る、あらしさんの話

忘れられない景色~2019年の終わりに~

スペシャルシューティングとライブビューイングに揃って落選、私の2019年が終わりました。あとは茶の間で応援するだけだ~(´ω`*)

 

休止会見からもうすぐ1年。改めて皆さんはどうお過ごしですか。私はというと「まだ700日以上あるから!」と涙目で強がっていたあの日に想像していた以上に、この2019年の年末を明るく暮らしてます。そりゃコンレポ読んで通勤途上で涙ぐむ朝もあるよ?あるある。でも当初の予想よりずっとずっと、心は凪いでいます、穏やか。

 

もっとどん底で、絶望的で、グズグズメソメソ沈鬱な毎日になるのかと思ってたけど違くて。特に夏以降は、気付けば柔らかくて温かい、いつもの嵐の姿を感じることが多くなっていったと思う。

 

ところで休止の発表以降、強く思うようになりました、何かの岐路に立って大きな決断をする時って、決断そのものと同じくらい「その後」が大事で、それによって決断の価値も変わってくるんだろうなって。

 

いま嵐がやっていること、その一つ一つは「見せることのできる最後の景色」なのかもしれない。でも同時に「復活するときの為に必要な準備」とも言えるわけで。そして、その時のために大野さんも含めメンバーひとりひとりが努力している事に私は疑いを持たない。潤くんの言う「期限が決まっているからこそ出来る」って意味、私は後者の意味で捉えているけど、それでもどうなるか分からない先の事に向かって挑み続ける彼らに尊敬の念が止まらない。もうその想いに応えられる自分であるしかなくないか?…最近はそんなことを考えながら日々を生きています。恥ずい。

 

さて本題。アニバーサリーイヤー、走り続ける嵐から次々もたらされる果実を味わいつつ、私の心にも変化がありました。ひとつは9月に行った展覧会。

 

これから参加の方もいると思うので、詳細なことは書けないけど(というか、もう記憶が薄らいできてるw) メンバーごとにフェイバリッツや思い出の品を展示したコーナーがあって、そこで観た大野さんの映像にとにかく「くらった」。身体全部で振付を作っている姿を収めたその1分に満たない映像に、何がどうって言えない、言葉では説明できない、画面から出てくるオーラが全部身体ん中に入ってきてぐちゃぐちゃにかき混ぜられるような、とても質量の大きいものを飲み込んでしまったかのような衝撃を受けたんです。

 

その時ね「疲れたから休みたいわけじゃない」って言ったの、あれホントだなって思いました。目の前で感じたまるで地を這うような波動は「生み出す力」そのものだった。まだこんなにも生み出そうと出来る人なんだ、ってものすごく感動した。と、同時にそれは「どこかに向かっていきたそうにしてる」ふうにも見えたんです。もうこれは閃きだから、どうしてかなんてわかりようもない、ただの先入観かもしれないけど、その瞬間確かに「ああ…なんやわからんけど、向かわせてあげたいな」って思えたんですよ。

 

それまでずっと「どうして」って自問してた、こんなに輝かしくも温かく、優しい居場所をなぜ手放さなきゃならないのかと。その理由を、うーん正確には私が納得出来る理由をずっと探してた。でもこの映像を観て「嵐としての活動をしないおおのさん」に可能性を感じてしまった、それは私が見ることが許されないものでもいい、理由は要らない、初めておおのさんの「離れる」決断を肯定する気持ちになれたんです。この出来事は大きかった。

 

 

時間の経過で癒されてきた部分もあるけど、この映像が無かったらまだメソメソしてたかもしれない。とにかく救われたし「よっしゃ!キワのキワまで見届けたる」って気持ちにギアを入れてくれる原体験になりました。おおのさんアリガト。

(´ω`*)

 

もうひとつ。ついこないだですが and more 入らせて頂きました。前回はちょうど1年前の札幌。そう、ツアーの初日。休止発表前だったんだよなあ~。そこからの40公演目、1年間感謝を届け続けてきた彼らのステージは、その…上手く言えないけど感謝が「熟成」された感じ? お芝居の舞台なんかでもそうだけど、回を重ねるごと演目が「育ってく」感じってあるじゃないですか、それに似た、本当に空気として温かい、そして大きなものにドームが包み込まれるような、そういう気持ちになったんですよね。その日を迎えるまで「次に見る嵐はこの目で見る最後の嵐になるかもしれない覚悟決めたぜ!」みたいに思ってたのに、いざ中に入ってその事が頭をよぎることは無かった。もう幸せがそれを上回るんですよ完全に。これは凄いことだと思った、「寂しい」んじゃなくて「幸せだ」に塗り替えられていくんです。アンコールで手を振り続ける5人の姿と歌声に涙が止まらなかった、大人になってからこんなボロ泣きで歌いながらのライブなんてなかったよ!(笑) あのドームの風景、本当にいつまでも忘れたくない宝物になりました。

 

2019年が終わります。気づけばハッピーでした。来年はもっと風速が上がるんだって!何が待ち受けているのか、私も彼らに負けないくらい貪欲に、その風景を焼き付けていかないと。

 

大切に、ひとつひとつを刻む、2020年。

 

行こう。