存在もいつかは溶けてく

独断的気ままに綴る、あらしさんの話

「untitled」ーdisc1ー 感想

嵐16枚目のニューアルバム「untitled」が発売されて10日あまり。聴いてます!個人的にはとてもいい、しかも〝通して〟いい。各曲感想まとめました。

 

通常盤[Disc 1]

1. Green Light

アルバムのオープニングにこういうキャッチーな曲が来るの、実は珍しいのが嵐。今回は「これ以上ふさわしい曲ある?」ってくらい1曲目向きなのが来た。アップテンポでキラキラのEDM、もうノっていかざるを得ない。勝手に身体が動くし、とにかく4拍半目をいちいちくっていく気持ちよさが最高。こんなドルっぽい曲もまだまだいける、おじさん達のポテンシャルこわい。あと、コレ英語の置き方とチョイスがいい。うまく言えないけど〝口に出したくなる〟歌詞で、歌いたくなる。久しぶりに歌詞カード見ながら歌を覚えるという作業をやってます^^:

 

2. つなぐ

この位置の「つなぐ」よき。掴みはOKな感じ。改めて忍者のごとく〝重心の低い〟和ロックがカッコいい。いまだにこれのパフォーマンスはリピしているけど、振り付けも込みで間奏パートがとにかく可愛い。全然カワイイ振付とかではないし、メンバーも小難しい顔して踊ってるのに、間奏に来ると可愛い物質が脳内に溢れかえるこの不思議(笑)この夏の映画の思い出とともに忘れがたい。

 

3. 「未完」

ラジオのオンエア以来、ずっと単体で楽しんでいた未完だけど、13曲の中に入るとその〝硬質さ〟が、さらに際立つ。サビ以降、心臓の鼓動のように聴こえる拍頭の打ち込みに、集中研ぎ澄まされるこの世界観がとても好き。やっぱりリード曲の冠がつく楽曲の存在感はすごい。

 

4. Sugar

Green Light が瞬間でさらってく印象ならば、こちらはジワジワと浸食されていくようなインパクト。全体的に懐かしい感じがするくらいのディスコサウンドなのに「物憂げな Upturned eyes 〜♪」からのデジなアレンジがめっちゃ「今」!その時々を意識した音作りをいつも取り入れてるアルバムの嵐。この曲では特にそれを感じた次第。ボーカルはファルセット多用なんだけど、重なりがしっかりしてるからサイズダウンしてる感じがなく印象に残る。これはファルセットのほうをむしろ歌いたい。ニノの「There's nothing I can do 〜」こういうフレーズを歌うこと多分今までもあったと思うけど、今回はカズナリ最高傑作じゃないですか?甘くて可愛い、とにかく最高。

 

5. Power of the Paradice

発売当初はそれほどじゃなかったのに、あゆはぴのコン盤で「あ。なんかいいじゃん!」ってなった曲(そうなのか)シングルなのに結構スルメ(笑)日テレのリオ五輪テーマ曲というタイアップ先行で作られた曲でラテンのリズムが楽しいけど、必要以上に〝リオ感〟出さずにアレンジをお祭り騒ぎにしなかったのがいい。このアルバムの中での馴染み、とてもいい。

 

6. ありのままで

テーマや曲の雰囲気がどこか「One Step」を彷彿とさせる、ほのぼのしたナンバー。ラストにかけてメロディに乗せて交差する各人のフェイクが楽しい。こういう楽曲に関しては、もう何も言う事はないくらい、安心安定の嵐。

 

7. 風雲

実は最近の嵐の楽曲にはあまりないタイプのハードロック。メロ歌詞ともにちょっと昭和w 大野さんのボーカル、つやっつや!余計な力みのない歌い方だけど、心無しか声に若さがあって、個人的には〝そこ〟を中心に聴いてしまう(笑)意外とツボってる曲。

 

8. I'll be there

今回 disc1 はすべて5人曲だし、実は未完や大曲あれど捉え方によってはメリハリにあたる部分はちょっと控えめなのが今回のアルバム。よく言えばまとまってるんだけど。だからつなぐとか、この曲みたいなちょっとアクの強めなシングルが結構効いてると思う。気持ちが凪ぎに入ったところでガツンと来る感覚。貴族探偵以来久しぶりに聴いたけど、パワパラ同様、この曲もアルバムの中で光っているのが嬉しい。

 

9. 抱擁

ジャニーズwebの座談会で、大野さんが推していた曲。サウンド的にはどフュージョン。大野さんのソロ曲のチョイスとか見て前から思ってたけど、こういうおシャレな楽曲が好みなんだなあ〜と、最近わかってきた。ジャンルは違うけど醸し出す感じは#4と似てる。Sugarが好きな人はこの曲もきっと好き。Aメロどアタマの大野さんの「勝手に〜♪」の言い方が「言い方!!」って叫び出しそうになるくらい好き(笑)とにかくイントロの潤くんカモンカモンから、最後の歌い終わりまで〝思わせぶり〟がずっと続く。シビレる。

 

10. Pray

#6 同様、安心安定の嵐。カップリングに超ありそうな曲。オケ、コーラスアレンジともに、すごく嵐らしい。あまりに安定してるので聴いててホッとする(笑)実は組曲を除くと、この曲がいちばん長尺。こんなにすんなり聴けるのに。意外だった。

 

11. 光

ゴスペルをベースにした文字通り〝光〟に満ちたメッセージソング。抱擁もそうなんだけど、この曲はブリッジパートのラップがいい。いい意味で予定調和を崩していて楽曲に変化を持たせている。この曲に限らずだけど、メロディと合体したみたいに聴こえるサクラップ、私はとても好き。

 

12. 彼方へ

タイトルのイメージ通り、広がっていくスケール感を伴った楽曲。ただ、後ろに組曲が控えているからか、大袈裟な味付けは最小限、むしろ淡々というふうにも聴こえる。ラストの掛け合いが好き。最後の大野さんはニノの変化系だけど、それでも5人が違うメロディでソロを繋ぎ合ってるの、グッと来る。

 

 13. Song for you

11分超の大曲とアルバムの封開けたときはびっくりしたけど、驚くほど長さを感じない。いまだに「何で?」って思ってるアメージングw 全体的にはミュージカル風だけど、序盤はジャズだからかな、飽きない。インタビューで「やりながら歌詞の中身も変わっていった」とメンバー語っていたけど、元はどんなだったのかも気になるところ。歌詞に散りばめられた嵐の歴史、ファンなら噛み締めずにはいられない。歌のいよいよ終わり、大サビの「新しいノベルの真っ白なページ」という歌詞。毎回新しい扉を開いて行こうとする嵐に思いを馳せて、どうしても泣ける。

実は私、メッセージを曲に込めること自体、あまり好みではないのだけれど、嵐さんの「未来視点」って、絶対的に保証された強さじゃなく「未来は〝今〟を大切にした先に開けてゆくもの」っていう条件付き希望みたいな奥ゆかしさというか…そこがすごく地に足ついてる感じがするから寄り添いたくなる。不思議と歌詞が浮かずスッと入ってくる。押しつけがましくならない嵐らしさ、ここでも健在だったと思う。本当に、期待以上の仕上がりでした。

 

というわけで、まだ disc2の5曲と、ちょっと総評みたいなことも書きたいんだけど、一旦小休止。続き、近日公開予定でお願いします!(笑)