存在もいつかは溶けてく

独断的気ままに綴る、あらしさんの話

最低賃金の女

♫女、女、女、女、女、女、女〜♫(たいへんいまさらながらマイブーム)

 

いささか世知辛い話。

 

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今日は、こんな手作りストラップ講習会を自宅で開催してた。講習会といっても、私はパーツを選ぶだけ、あとは先生が作ってくださるからちっともレッスンじゃないんだけど(^^:)

 

で、世知辛いのはここから。3年ぶりにお会いした先生だが、今年からパートに出られているらしい。ストラップのほうは趣味が高じて…というのは知っていたのだが、ふたりの娘さんも大きくなってきて、来年は下のお子さんが中学受験。教育費の助けにと、働いているとのこと。

 

最近この年代のお母さんと話をすると、皆口を揃えて言っている。学習塾というところは、とんでもなくお金がかかるらしい。聞いてる傍から戦慄である。

 

うちも今年の夏から小4の娘が塾に行っている。本人が望んでしていることで、正直なところ親はあんまり気乗りでない(笑)中学受験の予定も無いし、いまはとにかく身体作り。勉強は中学から頑張ってもなんとかならあ〜ぐらいに思っているので、必要性をあまり感じないのだ。加えてヒドイ母親日本代表の私は最近「男の子ならともかく、女の子には別に高学歴なんか要らないんじゃないの!?」てな考えがより強くなってきたから、これまたタチが悪い(笑)

 

身も蓋もない話だが、一応四年制大学を出た私も、結婚出産を経ていまや「県の最低賃金で働く女」である。やっていることは事務職でなんとなくOLさんっぽいが、時給は3ケタでしばらく上がる気配もない。職場は居心地も風通しもよいが、この点だけは辛い。だいぶ辛い(笑)

 

1度出産で仕事を辞めてしまった女性が、次に「お金を稼ぎたいな」と思ったときにとれるアクションと、そのハードルの高さを身を以て感じている。子供が身の回りのことをひとりでやれるようになっても、やれ学校の行事やら習い事の送迎やら、遅い時間に留守番させられないやら考えると、時間も場所も限られてしまうからだ。

 

仮に子供が中学入学以降、つまり子自身が夜7時くらいまで留守番できて、食事の支度まで出来る、として次に立ちはだかるのは「年齢の壁」である。30代のうちに再就職しようと思ったら、26歳までに出産しないと間に合わない。4大卒だとこのリミットはかなりキツく、多くの人が40代からの再出発。そこから〝雇ってもらう〟のが、まず容易でないし、幸運に仕事にありつけたとして、たぶんジョブトレについてくれるのは、自分よりも若い、下手したら10歳以上も下の人間。いやいや何を言ってるんだ、仕事に就けるだけでも有難いじゃないか、というのは正論。新しいことを覚える気力を振り絞るだけでも大変なのに、子育て中に凝り固まったプライドを、なかなか捨てられないんだからビックリだよ40代。厄介な自分と対峙するのが避けられない。

 

実は今の職場に勤めだして間もない頃、肌で感じてた。教えてくれる方々は本当に優しくていい方ばっかりだったのに、それでもどこかに年長者である私が教わる立場だなんて、って思っちゃう自分を。いい方に恵まれててもそんななんだもん、イヤーなお局とかいたらどうしよう!耐えられない!(笑)

 

前にも書いたことあるかもしれないが、男の人生は安定と引き換えに修正がききにくい。女は子供を産む以上、流動を引き受けなきゃいけない。思った通りにいかないのは男も女も一緒だが、それでも今の自分の現状に照らし合わせた時「女の子に高学歴って本当に必要?せーぜー私のように最低賃金の女やで」と思ってしまう。(娘ゴメン)それでも私の親の世代はまだ「あんなにお金かけて、なんだったのかしらねぇ〜」と笑い話にできているが、これからは絶対にそうはいかない。笑ってる場合じゃないと思う、それだけはわかってる(苦笑)

 

でもそれも、娘が結婚して子供をもうける、ということが前提になっている話。先がどうなるかなんて、誰にもわかんないんだよなあ〜。

 

こんな考え、私だけかな、なんて思ったりもするが、今の職場にいる妊婦の社員さんに「絶っっ対に会社辞めないほうがいいよ」とパートさん全員一致でアドバイスしているところを見ると、案外皆そう思っているのかもしれない(^^:)